「偉観より師走海を観て想う」



逆巻く波は青松の崖に崩れ
夜を焼き尽くす月は暗澹の雲に呑まれ果つ
形無きこの身はただ流れに添い
浮世の無常を静かに嘆くだけ

眼下の苦痛に喘ぐ叫びを
この肌に刻みつけ
流れ落つ血に誘われ零れる泪は
崩れし飛沫に紛れ

永久に海を彷徨い歩く





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