ご挨拶


 宮城教育大学。深い緑に覆われた青葉山の頂上。大学関係者以外は訪れる人も少ないそんな静かなキャンパスの片隅で、宮城教育大学文藝部はひっそりと活動しています。部員はとても少なく、現在院生も含めわずか七名が所属しているにすぎません。その為、自然と活動も内輪だけの閉鎖された方向性になり、文芸というものに対しての真摯な意欲も減退し、大きな目標や、それに邁進する為の努力も怠りがちになりつつあり、以前から危機感を感じていました。

 私はその現状を常に歯がゆく思い、いつしか強く復興を願うようになっていきました。今年、部長に就任し自分に何ができるかを真剣に考えた時、まず思い至ったことは「自分達の書く物を外に発信してみよう」ということでした。適当に書いた文章が特に志も無く惰性で作られている部誌に年二回ほど掲載され、学内の限られた物好きだけがそれを手に取る。そんな散漫な活動に終止符を打つ為、手始めに、すでに数年前から廃墟となっており、製作者が数年前に卒業したまま管理人不在だった文藝部のホームページを放棄し、ここに改めて外に開かれた扉を作ることにしました。

 自分がなぜ言葉を使い、またそれによって表現という曖昧かつ深遠な活動をすることを選んだのか。そしてそれは自分の世界の中で、醜悪な言葉で言ってしまえば自己満足で終わってしまっていいのか。外の空気に裸の自己を晒し、評価され、時に批評されるということ。それによってまた不可解な「私」という物と向き合う契機となるのではないか。私はそう考えました。  

文藝部の今後の活動として、短編、長編、詩歌問わず、数多存在する文学賞への作品応募を考えています。その為、オンラインという世界に開かれた場所でまず自分を客観的に見直し、また他の人々の作品に触れることによって観察眼を鍛え、自己へのフィードバックになりえるよう、このサイトを能動的に、そして有機的に運営していくつもりです。

 長々とつまらない話をいたしました。失礼いたします。

平成十六年度文藝部部長 後藤あきら




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